2012年10月14日日曜日

只見川上流部



スタートにて。左からへタッピカヤッカーさん、わたし、元やんさん、府中人さん

連休最終日、108日は只見川上流部に行ってきました。
只見川は尾瀬沼に発し、銀山湖(奥只見湖)に注いだ後、只見ダム、田子倉ダムなどを経て阿賀川となり、やがて日本海に流れ込んでいます。銀山湖より下流ではカヤックツアー川船遊びも行われている様です。しかし上流側では、昔ここを下ったことがあるというかえるアドベンチャー斉藤社長の話を聞いたことがあるだけであまりカヤッカーは訪れていないようでした。ネット上でも調べる限り、ここを下った記録は見当たりません。実は昨年6月に檜枝岐に来た時にこの川を下見し、その美しい渓相に魅せられぜひ下ってみたいと思っていました。しかしその直後に7月末の福島豪雨でこの地域は甚大な被害を受けました。その後しばらくここを通る国道352号線が通行止めになっていたので、当分挑戦するのは無理かと考えていました。それにこの川は渓流釣りのメッカであり、4月から9月末までは釣り人が多くて下るのは無理そうです。そして雪の多い地域なので、毎年11月中旬から5月末までは国道が通行止めになるのです。そのため、下るのなら10月から11月上旬しかないのです。幸い、檜枝岐から銀山湖までの国道は今年61日から通れる様になりました。そこでこの機会に下ってみようと、おじさん4人が集まったのです。
 今回のコースは前日の下見の結果から、福島新潟県境の金泉橋上流のお食事喫茶山ん中を出発点に、銀山湖の流入部、滝ノ沢の駐車場までの約5Kmとしました。金泉橋は昨年の水害で流されてしまい、今は仮設の橋になっていました。
スタート地点に車を置かせていただいたお店「山ん中」。前日に食べたきのこピラフもおいしかったですよ。
福島新潟県境の金泉橋は昨年の水害で流され、いまは仮設となっていました。周りも荒涼とした風景。
          
830分に檜枝岐の民宿を出て、スタート地点に着いたのが9時を少し過ぎた頃。山ん中さんにお願いして車を止めさせていただき、10時に漕ぎ出しました。
水害の影響は上流部ほど大きく残っている様に見え、特にスタート付近は荒涼たる風景でした。連休にもかかわらず復旧工事が行われており、重機がうなっている横を通って行きました。しかし進むにつれて次第に美しい渓相を取り戻してきました。岩とドロップが多く、私好み。しかも瀬が多彩で飽きません。ただ道から下見したよりも見通しが悪く、瀬のほとんどは船を下りてスカウティングする必要がありました。岸にはたくさんの流木や漂流物が見られましたが、幸い本流にはなくこの日は通れない瀬はありませんでした。水量によってはこれらが流れ出して行く手を阻むこともあるでしょうから、慎重なスカウティングはぜひ必要です。
出だしは荒涼としていましたが、漕ぎ進むとすばらしい瀬が次々と現れて飽きません

あまり楽しいので笑いながら漕ぎすすみます
横顔も楽しそう
楽しいけれどもどの瀬も油断できません
            
ゴール近くの川相はこんな感じ。しかしこの先にも厳しい瀬が待っていました。

この日の水量では瀬は3級までで、難しくかつ楽しいが危険と言うことはありませんでした。とくに核心部らしきところは3カ所ほど、それぞれ特徴あり楽しかったです。昨年6月に見たときは銀山湖の湖底だったゴール付近も、今回は核心部の一つになっていました。水量よって全く表情を変えますね。工事のために水質は最高とは言えませんでしたが、快晴にも恵まれすばらしい一日を過ごせました。トラブルや沈脱もなく午後2時に無事ゴール。山ん中でケーキとコーヒーをいただいてから家路につきました。

向こうに見える鉄桟橋がゴールの目印です。6月に見たときは、階段は半分以上湖面に沈んでいました。

 動画はこちらでご覧ください


2012年10月10日水曜日

檜枝岐川上流部



107日は檜枝岐川上流部へ行ってきました。
10時に屏風岩で集合。午前中は翌日下るあの川の(もったいぶってスミマセン)下見をして、午後2時からの漕ぎ出しです。この日のメンバーはおじさん4人、元やんさん、へたっぴカヤッカーさん、府中人さんと私。コースは檜枝岐アッパーの中でも下流側のショートコース約2Kmです。
この地域は昨年7月末の福島豪雨で大変な被害を受けました。その後かなり流れが変わってしまったようです。府中人さんとへったぴカヤッカーさんは昨秋Classのツアーでこのコースを漕いだことがあるのすが、私は豪雨以前に漕いだだけ、元やんさんはこの区間はまったく初めてでした。
核心部その1,ここは豪雨以前とは微妙に変わっている程度でした
核心部その2、こちらは相当変わっています
核心部2のエディに突っ込むへタッピカヤッカーさん
まずは藪漕ぎをして川に出ます。水量は普通か、やや少ない程度でしょうか。水はとても綺麗で冷たく、まさに清流です。瀬の形が思い出せないので、何度も船を下りてスカウティングしながら進みました。傾斜が強く、なかなか思い通りのコースをたどれなかったのですが、それでも危険を感じる瀬はなく楽しく漕げました。核心部2カ所もかなり形は変わっていました。第二核心部は、以前Yararenger師匠に指定されたエディは形が変わっていて無理と判断、私はあっさり中央を通りました。しかしへタッピカヤッカーさんは果敢にそのエディを狙って成功、やるなぁ~!他の皆さんも難なくこのアッパーコースを攻略。みんなレベル上がってますね。ゴールの屏風岩に着くと、ギャラリーが数人待ち受けていました。ドロップを落ちるたびに歓声と拍手が上がりました。一眼レフカメラを構えた人もこちらを狙っています。いや、盛り上がりました。
ギャラリーの中、屏風岩のドロップを飛ぶ府中人さん
無事ゴールの4名
この夜お世話になった樹林荘。夕食、朝食、作ってもらったお弁当とも言うことなし!

そしてこの日のお宿、檜枝岐の民宿樹林荘へ向かいました。4人で一緒に温泉に入ったあとは郷土料理をいただきながらカヤック談義。この宿の料理は伝統的料理をすこし現代風にアレンジしておしゃれかつ美味すです。しかもイワナの刺身は最高にプリプリ!キノコや山菜もおいしかったですよ。これまで檜枝岐には4-5回は泊まっていますが、どの宿も外れはないですね。明日の川を思い浮かべながら床につきました。

動画はこちらでご覧ください

2012年10月2日火曜日

完成!Jefe chico




これまで作ったのがなぜか全部JacksonKayakだったので、今回はLiquidlogic社製に挑戦してみました。同社が誇るクリーク艇、Jefe chico10分の1モデルです。

右の木材から、切って削って形にして行きます。部品もいろいろ材質をためしてしっくりくるのを採用
塗装前はこんな感じです

いつものごとく、チュペロという木材から切り出し、削り出し、磨いて塗装。最後に部品を取り付けます。完成を焦ったためか、船体表面に少し凸凹が残ってしまいチョット残念。しかし今回気合いを入れたのはコックピットです。サイブレイスを小さな木片から彫刻刀で削りだしました。ラチェットベルト、バックルも再現してみました。こんな事やっても誰も褒めてくれませんが。
今回一番気合いを入れたコックピット。JK社製よりかなり複雑です。
昨年作った07Allstarと。初期の作品なので作り込みが甘い!

いや、楽しめました。作業自体も楽しいし、どうやったら真に迫れるか考えるのも楽しいですね。完成後は机の前にいるだけで、魂はクリークをさまよえます。