照葉峡は利根川の支流、楢俣川にある峡谷で、紅葉が有名な観光地です。カヤッカーにとっては滝を含むクリークが雪解け時期だけ楽しめる、比較的難し川として知られています。私も以前からこの川に挑戦してみたかったのですが、なかなか機会が無く、この日ようやくチャンスが訪れました。しかも、なんとメンバーは私一人、ガイドはYararenger師匠とイマイ師範代の二人という豪華な設定です。
この日の水量はかなり少なく、漕行できる下限だったようです。このため堰堤はパス、その下からのスタートになりました。しばらく行くとはじめの滝。すごく狭く、落ちたところはホールになってます。まずはYararenger師匠がお手本。かるくブーフして難なく通過。続いてイマイ師範代。ホールに突っ込みましたが、何事もなく通過。そして私。流れのままに落ちて、ホールに捕まり沈!ロールしようとするも、下流側の岩に押しつけられ体勢とれず、そのまま脱!イキナリでした、トホホ。すぐさま師範代からロープが飛んできて事なきを得ました。こんな狭いところでも、画像をよく見るとルートが全く違うんですね。師匠は左岸側に沿わせるようにバウを進めてリーンし、かるくブーフしています。私は流れのままに突っ込んで、ドボンです。こりゃ全然違うわ。まだまだじゃノウ。
はじめの滝を行く師匠、軽くいなしてます |
はじめの滝のイマイ師範代、微妙にラインが違います |
ど真ん中でただ流されて落ちて行く私 |
さて、しばらく行くとメインの滝が現れます。落差3mくらいでしょうか。水量は少ないですが、迫力充分です。まずは師匠がお手本。何事もなかったかのように通過。そして私。先ほどの反省を踏まえ、リーンを利かせて思いっきりブーフ、決まった!ところがこの滝、滝壺の泡立つ部分が小さく、あまり遠くへ飛ぶと着水時の衝撃が強くなります。案の定、着水時に腰へズーンと衝撃が来て沈!しかし滝から離れていたので難なくロールでき事なきを得ました。滝はともすれば勇気と気合いだけと思われがちですが、なかなか奥が深いです。滝ではなく瀬の凝縮した形と考え挑まないといけないようですね。
メインドロップの師匠、どの場面を切り取っても絵になります |
思いっきりブーフをかます私、しかしこの後・・・ |
さてこの後は水の少ない楢俣川をダウンリバー。一部はポーテージしました。温泉街を越えるといよいよ洞元の滝です。いやあ、なかなかの迫力。まずは師匠のお手本。やはりスムースに通過。一段目、二段目ともきっちりバウが上がったまま着水しています。そして私、緊張しました。こぎ出して、下まで見えた瞬間に予想より高低差がおおきく、ちょっと後悔。しかしその時点でやめられる訳もなく、そのまま突っ込みます。教えてもらったように左パドルでブーフ!と思ったら、ぜんぜんパドルが利かずそのままバウからドボンと落ちました。それでもなんとか沈せず浮上。ああ、次に行かなくてはとあわてて漕ぎだし二段目へ。そしてまたブーフ、のつもりだったのですが慌てたせいかまったくパドルはいらず。またもバウからドボンと落ちました。今度は沈しましたが、スピードがあったせいか滝から離れていたのでロールもでき、なんとか生還。まあ、成功と言っていいのかどうかは微妙ですが、とにかく無事でした。
必死にブーフしようとはしてますが・・
そして今回はスペシャルオプション。最後に秘密の滝に連れて行ってもらいました。川の名前と場所は国家機密なので公表できません。公にすると内閣情報室に狙われるらしいですよ。
いやあ、面白かった。ホント滝は奥が深いです。普段の瀬を読む力が試されている感じでした。いつもの川も、もっと読んで、考えて漕いでないといけませんね。
動画はこちらからご覧ください