2013年5月28日火曜日

照葉峡




5月19日はClass5照葉峡ツアーに行ってきました。
照葉峡は利根川の支流、楢俣川にある峡谷で、紅葉が有名な観光地です。カヤッカーにとっては滝を含むクリークが雪解け時期だけ楽しめる、比較的難し川として知られています。私も以前からこの川に挑戦してみたかったのですが、なかなか機会が無く、この日ようやくチャンスが訪れました。しかも、なんとメンバーは私一人、ガイドはYararenger師匠とイマイ師範代の二人という豪華な設定です。
 この日の水量はかなり少なく、漕行できる下限だったようです。このため堰堤はパス、その下からのスタートになりました。しばらく行くとはじめの滝。すごく狭く、落ちたところはホールになってます。まずはYararenger師匠がお手本。かるくブーフして難なく通過。続いてイマイ師範代。ホールに突っ込みましたが、何事もなく通過。そして私。流れのままに落ちて、ホールに捕まり沈!ロールしようとするも、下流側の岩に押しつけられ体勢とれず、そのまま脱!イキナリでした、トホホ。すぐさま師範代からロープが飛んできて事なきを得ました。こんな狭いところでも、画像をよく見るとルートが全く違うんですね。師匠は左岸側に沿わせるようにバウを進めてリーンし、かるくブーフしています。私は流れのままに突っ込んで、ドボンです。こりゃ全然違うわ。まだまだじゃノウ。

はじめの滝を行く師匠、軽くいなしてます
はじめの滝のイマイ師範代、微妙にラインが違います
              
ど真ん中でただ流されて落ちて行く私

さて、しばらく行くとメインの滝が現れます。落差3mくらいでしょうか。水量は少ないですが、迫力充分です。まずは師匠がお手本。何事もなかったかのように通過。そして私。先ほどの反省を踏まえ、リーンを利かせて思いっきりブーフ、決まった!ところがこの滝、滝壺の泡立つ部分が小さく、あまり遠くへ飛ぶと着水時の衝撃が強くなります。案の定、着水時に腰へズーンと衝撃が来て沈!しかし滝から離れていたので難なくロールでき事なきを得ました。滝はともすれば勇気と気合いだけと思われがちですが、なかなか奥が深いです。滝ではなく瀬の凝縮した形と考え挑まないといけないようですね。

メインドロップの師匠、どの場面を切り取っても絵になります
思いっきりブーフをかます私、しかしこの後・・・

さてこの後は水の少ない楢俣川をダウンリバー。一部はポーテージしました。温泉街を越えるといよいよ洞元の滝です。いやあ、なかなかの迫力。まずは師匠のお手本。やはりスムースに通過。一段目、二段目ともきっちりバウが上がったまま着水しています。そして私、緊張しました。こぎ出して、下まで見えた瞬間に予想より高低差がおおきく、ちょっと後悔。しかしその時点でやめられる訳もなく、そのまま突っ込みます。教えてもらったように左パドルでブーフ!と思ったら、ぜんぜんパドルが利かずそのままバウからドボンと落ちました。それでもなんとか沈せず浮上。ああ、次に行かなくてはとあわてて漕ぎだし二段目へ。そしてまたブーフ、のつもりだったのですが慌てたせいかまったくパドルはいらず。またもバウからドボンと落ちました。今度は沈しましたが、スピードがあったせいか滝から離れていたのでロールもでき、なんとか生還。まあ、成功と言っていいのかどうかは微妙ですが、とにかく無事でした。

必死にブーフしようとはしてますが・・


そして今回はスペシャルオプション。最後に秘密の滝に連れて行ってもらいました。川の名前と場所は国家機密なので公表できません。公にすると内閣情報室に狙われるらしいですよ。






いやあ、面白かった。ホント滝は奥が深いです。普段の瀬を読む力が試されている感じでした。いつもの川も、もっと読んで、考えて漕いでないといけませんね。

動画はこちらからご覧ください

2013年5月20日月曜日

GW岐阜ハイテンションツアーその③飛水峡

5月3日ツアー三日目は飛水峡に行ってきました。
飛水峡は飛騨川中流域にある景勝地です。前日まで漕いだ川よりはだいぶ南、愛知県に近い場所にあります。
スタート付近では川が開け、谷が少し深いだけで特に特徴のないゆるやかな流れに見えました。
しかし進んで行くとどんどん下界と隔絶され、絶景が広がってきます。

スタート付近にて、いつものキャラから脱皮した3人

スタート付近はこんな感じ


所々には小さなドロップもあり楽しめます
しばらく進むと流れが無くなり、さらに静水を進むと核心部が現れました。岩の配置が微妙でなかなか難しそうです。でもうまい人はやっぱりうまい、スムースに通過して行きますね。私は正面の大岩にぶつかってしまいました、トホホ。まだまだです。でも全員無事通過できました。

核心部をクールにこなすWoodsさん、やっぱりうまい!

核心部に突っ込むMashiさん

正面の岩に激突しながら方向を変えるわたし
核心部の先は流れがほとんど無いところと、急に激しい瀬になっているところとが交互に現れます。そして第二核心部がやって来ました。ここは楽しい!左右二つのドロップがあり、どちらからでも楽しめますが、私は断然右側のドロップが面白かった!みんなで何度も担ぎ上がって楽しみました。
右ドロップを行く師匠

第二核心部左ドロップを行くほりほりさん、何度もトライしていました
左ドロップを難なくかわすトロ5さん
その後も長くゆったりした部分と短く激しい瀬を繰り返しながら、峡谷はさらに深くなてゆきます。やがでグランドキャニオンもかくやと思うほどの深い谷になったところで、なんとカモシカと出会いました。不思議そうにこっちを見ていました。でもこんな景色はカヤッカーでないと絶対見られませんね。カヤックやっていて良かった!
やがて渓谷が開けてくると、放水口があるのか急に水が増えてビッグウォターとなります。最後はロックガーデンと呼ばれる観光スポットにたどり着き、ゴール。
いや、面白かったです。これまで経験したことのない不思議な川相、そしてすばらしい景観。天気②も恵まれ楽しい一日を過ごせました。

核心部を過ぎても所々で難しめの瀬が出てきます

磯五郎さん、攻める!

スケールの大きい峡谷です

断崖の上の方にいたカモシカ君、キョトンとしてこちらを見ていました

終盤のすばらしい景観

最後はビッグウォターで楽しめました。

動画はこちらでご覧ください

2013年5月18日土曜日

GW岐阜ハイテンションツアーその②板取川

ツアー二日目は板取川に行きました。
板取川は上流部にある板取温泉からスタートし、いわゆるあじさいコースまで合計20Kmほど漕げるそうです。この日は温泉の下流側から15Kmくらいのロングコースとなりました。前半はゆったり流れる癒し系コース。川は周囲が開けていて視界が利きます。こんなところにいると気持ちもオープンになりますね。川岸には八重桜が咲いていたり、ギャラリーが手を振ってくれたりと景色を楽しみながら進みました。前日の神崎川と同様、水はかなりの透明度。上流に温泉があるとは思えないほど澄んでいます。岐阜の川はどこも水がきれいですね。


板取の民家にあったポスター。カヤックとはもちろん関係ありませんが、なにかが心に響くものがありました。政治的・宗教的意図はありません。
スタート付近の川相はこんな感じです
前半も所々に快適な瀬があり飽きません

この透明度、それだけで嬉しくなってしまいます


中間点を過ぎると次第に川相は変わり、流れは激しくなってきます。大きな岩も増え、勾配も強くなってきます。この日はかなり水位が低かったようですが、それでも失敗すると痛い目に遭いそうな場所が何カ所かありました。まずは堰堤下の瀬。ここは難しくはないですが、結構落差もあり流れも速く楽しめます。そしてその後の二つの核心部。これはかなり手強いです。

堰堤下の瀬、スピード感あり楽しいです
核心部その1,瀬が長く緊張します
核心部その2,ど迫力です。水位が高いときは躊躇すると思います

いや、たのしかった~!一つの川で二度おいしい、二つの川相が楽しめました。どっぷりカヤックに浸れた一日でした。終了後は名物の鮎どんぶりをいただき笑びへと戻りました。

動画はこちらでご覧ください

2013年5月17日金曜日

GW岐阜ハイテンションツアーその①神崎川

5月3日~6日の連休は、Class5GW岐阜ハイテンションツアーに行ってきました。
まずは第一目から。というか、前日からのお話になります。
集合は岐阜県板取温泉の道の駅「ラステンほらど」へ5月3日の午前十時。連休初日なので、当然高速道路は混雑が予想されていました。どうやっていくか一応たわしも考えました。茨城から集合地点まで車で行くには①中央道経由②東名経由③北関東道~上信越道経由があります。距離は①がもっとも短い(458Km)ですが、前夜の21-23時をピークに小仏トンネルを先頭に大渋滞が予想されていました。②は都内を抜けるのが大変そう(480Km)、③はもっとも距離が長い(564Km)が、渋滞は一番少なそうです。5月2日は夜7時まで仕事。終わってすぐに出れば、②のルートで渋滞が始まる前に小仏トンネルを通過できるのではないか?夜はゆけるところまで行って一泊、翌朝走って岐阜へ、というねらいで夜7時過ぎにつくばを出発。ところが、通ろうと思っていた首都高中央環状線が大渋滞!別ルートの外環~圏央道ルートも渋滞で動かず。とても渋滞前に山梨にたどり着けそうもありません。渋滞表示が少なかった首都高都心環状線から中央道へ出ようかと都心部へ入って行ったのですが、中央道の渋滞がどんどんひどくなりあきらめました。その割に東名方面が動いていたので、そちら方面へ。混んではいましたが、池尻を過ぎるとそこそこスピードも出せ、10時過ぎには大井松田までたどり着けました。この時間になるともう眠気が強く、高速を降りてナビで最寄りのホテルへ。もちろん所謂ラブホです。ちょっと恥ずかしかったですが、一人で泊まりました。こんなところに入るのは何十年ぶりかですが(ホント!)、きれいで驚きました。高級シティホテルみたいですね。部屋のデザインもモダンシンプル、タオルや歯ブラシ、ひげそりなど非常に質の良いものがそろえてありました。これなら家族で泊まっても問題ないですね。時代の変化を感じた一晩でした。
翌朝4:30に起きてすぐ出発、第二東名で快調に飛ばしました。余裕で到着かなと思っていたら、とんでもないことに。第二東名終点から30Kmの渋滞!さらに東名も音羽蒲郡まで渋滞!しかたなく第二東名をおりて蒲郡まで下道を通りました。蒲郡で東名に乗りましたが、この地点で残り100Km,朝8時過ぎでした。なんとか間に合いそうでしたが、東海環状道路に乗ってまた渋滞!これからが全然動きませんでした。おまけにサービスエリアもめちゃ混みで、トイレにも行けません。9時30分にはギブアップ。結局2時間遅れの12時にようやく到着しました。まあ、連休初日に自動車で移動すること自体、問題なのかも知れません。自分の甘さにあきれてしまいました。少なくとも③のルートを選択すべきでしたね。

泣きそうになりながら渋滞中の東海環状道路トンネルの様子を写真に収めました
そんなわけで、この日のカヤックはあきらめていたのですが、やさしいYararenger師匠は午後から半日で楽しめるコースを用意してくれました。午前中はすでに到着していたメンバーで板取川ショートコースを終え、午後からは同じく集合に遅れたWOODSさん夫妻とともに神崎川に向かいました。
道路から見るとどこにでもありそうな小さな川なのですが、川に出てみるとすばらしい!とにかく水がきれいです。水質は最高レベルですね。緑も美しく、天気も良いのでそれだけで言うことなし。
こぎ出してすぐ渋滞で被ったダメージは吹き飛んでいました。瀬は激しくはありませんが、そこそこテクニカルで面白い。ドロップも適度にあり、油断すると痛い目に遭います。

最高レベルの水質、美しい緑と青空がすべてを忘れさせてくれました。

所々に楽しいドロップが

スリリングな瀬もいくつかあります
でも基本は癒し系の川、浮き世の垢をすべて洗い流してくれます
わずか半日で浮き世から離れ、どっぷりとカヤックの世界に引き込まれました。川から上がって今回の宿「笑び」へ向かいます。夕食はこの地の名物「とんちゃん」を堪能しました。

動画はこちらでご覧ください。