2012年9月25日火曜日

増水!Class5吉野川ツアー



916日はClass5吉野川ツアーに行ってきました。
一昨年の吉野川は35t/sでやや渇水気味でしたが、初めての大歩危・小歩危を堪能しました。昨年は大増水で小歩危には入れず、600t/sの大歩危と穴内川を漕ぎました。そして今年は・・・。
関東では日照りが続き、水不足となったこの秋でしたが、四国では雨が続き、今年も大増水!地元のタクシーで聞いたところによると、豪雨のためこの秋もう6回ほど鉄道が止まっていたようです。前夜も上流でかなりの降雨。どうなるかと朝起きてみると晴天、池田ダム流入量175t/s、下名水位2.94mでした。大歩危は行けそうだが、小歩危は無理か?下見しながらスタートの豊永に行くことになりました。
 この日のメンバーは九州からのYさん、神戸からのMさん、そして関東組のMickyさん、よういちさん、さきむらさん、湯けむりさん、へたっぴカヤッカーさんと私。ガイドはもちろんYararenger師匠です。所々で車を降りて瀬を見ますが、かなり高いところからでも迫力があります。でも水は綺麗で濁っておらず、なんとなくルートもとれそうか?と思っていると、師匠からゴーサイン。まずは午前に大歩危の豊永から岩原でビッグウォーターに慣れて、午後から小歩危の大滝、曲がり戸、鮎戸に挑戦する事になりました。
豊永で準備していると、周りはラフトだらけ!川岸は地面が見えないほどラフトの人たちであふれ、川岸にもびっしりラフトに埋め尽くされています。この水位ではラフトは小歩危に入らないという協定があるらしく、大歩危に集まってきた様です。なんとかスタートできる岸を捜してこぎ出しました。
ラフトの間隙を縫ってのスタート

 まずは豊永の瀬。そういえば去年は何人もホールに巻かれて大変だったなぁ~。今年はそこまでの増水でなく、例のホールもきちんと手前から見えていて事なきを得ました。わりと単純な瀬ですが波は大きくなかなかの迫力です。三段の瀬はさらに激しい!そして楽しい!なんとか目的のエディーにたどりついたという感じです。岩原の瀬では、真ん中のホールを避けきれずに沈、そして脱。くやしいぃ~!今年になって3回目の沈脱です。ホールを避けられなかったことが悔やまれるのと、ロールで上がりきれかなったことが情けないです。
 ここで一旦上陸し、昼食を取りました。ちなみにへたっぴカヤッカーさんはスカウティング中に足を痛めて大事を取って大歩危終了時にリタイアとなりました。午後は車で移動し、いよいよ小歩危へ。この頃には池田ダム流入量167t/s、下名水位2.89mとなっていました。
まずは大滝。この水位だと大滝下のホールは消えていますが、そこにたどり着くまでのコースを間違うと翻弄されます。あとで自分の画像を見ると、少しコースがずれてているだけなのですが、途中で波を受けて沈していました。そしてまたもロールで起ききれずに脱!トホホです。他のメンバーはなんとかクリア。
大滝をクリアし、満面の笑顔のMickyさん

Perception Overflowを見事に操るYさん、古い船も侮れない性能を持っています
つぎは曲がり戸。この瀬は長く、前半もなかなか難しいですが、後半にある奈落がすごい。遠くから見ても落差2mくらいはあるでしょうか、大きな返し波が立ってます。それに流れが奈落に集まっているので、必死で漕がないと避けられそうもありません。順にスタート、みんな奈落に吸い込まれて行く・・・、でもクリア。以外と大丈夫そうです。ここは私も必死で漕いで奈落の端っこまで逃げて何とかクリア。
最後は鮎戸の瀬です。もちろん一昨年の35t/sに比べても迫力が違います。でも、取るべきコースは以前と同じとのこと。出だしのホールと横波が大きく、そのわずかな隙間だけが通れる様です。ほんの少しずれると沈は必死です。まずは師匠がお手本。途中カヤックごと消えてしまうほど周りの波が大きい!ここを行って大丈夫なのか?という思いが沸いてきます。それでも皆さん、沈はしてもすぐリカバーしてクリア。私も出だしで沈しましたが、すぐ起き上がってリカバー。後半はだいたい思ったコースで通り抜けられました。
いや、楽しかった。激しかったが、川にいる間は比較的冷静でいられました。

曲がり戸を行くYararenger師匠、めちゃ迫力の写真がとれた!

同じく曲がり戸で師匠の通ったコースを正確にトレースするさきむらさん


鮎戸の瀬を行く師匠
 それにしても、岩原でホールを避けられなかったのが情けない。ホールを見つけてから12秒でコースを変えていれば避けられたはず。判断、行動を素早くしないといけないと改めて思いました。そしてここ何年もなかった沈脱が今年すでに4回!ロール不調だけなのか、体力・判断力の衰えなのか、スキルを上回った川ばかり行くようになったのか・・。全部のような気がしてきました。基本から練習し直しですね。
翌日もツアー参加の予定でしたが、かなりの豪雨あり。列車が遅れると当日中の帰宅困難になるためカヤックはリタイア。へたっぴカヤッカーさんと二人で早々に帰路につきました。途中せっかくだからと金比羅さんにお参り。日本中のカヤッカーの無事を願ってきました。

動画ははじめ1本にまとめたのですが、長すぎるためか上手くアップできませんでした。仕方なく2部に分かれています。

大歩危動画はこちらでご覧ください

小歩危動画はこちらでご覧ください

無事ゴールにたどり着いたメンバーです

12 件のコメント:

  1. 動画、待ってました!
    本当に濃い、忘れられない一日でした。一昨年、昨年と数沈1脱しているので、今年の1沈のみは嬉しかったです。
    曲がり戸の写真は私も戴きましたが、海外DVDの1シーンみたいな迫力ですよね。

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  2. 吉野川ツアーお疲れ様でした。
    さすが仙人!素晴らしい動画ですね。
    あの水量の小歩危は普通はいかないですよね(って僕が言うのもなんですが)
    僕がGOサインを出したのは
    参加者のみなさんの技量をほぼ正確に知っていたのと
    チーム全体の雰囲気が良かったからです。
    ダウンリバーはチーム戦だなと改めて感じました。
    とにかくみなさん素晴らしい内容でクリアできたと思います。

    こんな迫力の写真や動画を見て来年参加する人がいるのか若干不安ですが
    是非来年も吉野川に行きましょう!
    「チャレンジ」という言葉がピッタリハマる川ですね。

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  3. 動画楽しく拝見させて頂きました。
    今度は自分の撃沈シーンが内容に頑張ります。

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  4. さきむらさん、吉野川お疲れ様でした。楽しかったですね。さきむらさんの動画使わせていただきました。来年は脱なしでクリアしたいです。

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  5. 柳本さま、吉野川ありがとうございました。ホントにいい経験させてもらいました。確かに激しかったですが、危険な感じではなく失敗しても沈して流されるだけのような瀬でしたね。基本練習をしっかりやってまた挑戦したいです。

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  6. よういちさん、沈場面アップし失礼いたしました。小歩危ではヘッドカメラのバッテリー切れで画像が少なくあの場面を使わせていただきました。でも迫力あってカッコいいデスよね。

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  7. でかい川だなー。人間がちっぽけに見える川ですね。一生に一度は行ってみたい!

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  8. これだけ水が多いと迫力満点ですねー
    海外のDVDを見ているみたいでした。

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  9. 元やんさん、一生に一度といわず、何度も行ってくださいよ。川以外でも美味しいものもいっぱいあるし楽しいところですよ。来年はぜひご一緒に。

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  10. ミスターさん、実際に迫力ありました。それにYararenger師匠の写真はかっこいいですね。雑誌に出てもおかしくないかと思っています。ミスターさんも参戦してくださいね。

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  11. 例えば御岳でリラックスして漕げて柳本さんのような人のサポートがあれば、スキル的には大歩危はもちろん小歩危も漕げると思います。ただ、特に今回のように増水すると、スターシリーズとかでは色々大変になるでしょうから、2m以上の薄くないボートを使いたいところですね。

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  12. さきむらさん、同感です。船の長さとボリュームは重要ですね。今回Overflowの活躍を見て確信しました。船もおっきい方がエライ!

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