2011年11月12日土曜日

桂川ダウンリバー


 116日は桂川に行ってきました。
 朝7時過ぎに牛久のへたっぴカヤッカーさん宅を出発、新宿駅に向かいます。トムスクからやってきたロシア人カヤッカー、Antonさんを迎えに行くためです。Antonさんは2ヶ月だけ仕事で東京に滞在中で、だれかカヤックに連れて行ってくれる人がいないかとYoutubeの動画を見て私にメールをくれたのでした。8時半に新宿駅西口の改札付近でパドルを持って立っていると彼が私を見つけてくれました。30歳の好青年、金髪で身長180cmです。たどたどしい英語で会話しながら猿橋近隣公園に向かい、高速の入り口を間違えて少し遅刻して着いたのは950分頃でした。すでにメンバーは勢揃いしていました。我々のほか、woodsさん・mashiさんご夫妻、ヤリサさん、そしてこの日のもう一人の主役、水Oさんの合計7名です。水Oさんはなんと古希パドラー、それもカートホイールをしながらダウンリバーして行く猛者です。しかもカヤックを始めたのは50才を過ぎてからですと、マイッタ・・!。私が上手くならないのは年のせいにはできませんね。自分もまだまだできるかなと思えてすごく嬉しかったです。そしてすごく自然体の方で、これまでのカヤック歴などいろいろ教えていただき勉強になりました。
 さて、はじめはAntonさんにどの船、どの服があうかフィッティング。体格が同じくらいのwoodsさんにはフルドライスーツと船を貸していただき大変助かりました。結局Antonさんにはへたっぴさんのオールスターに乗ってもらい、へたっぴさんはwoodsさんのバーンで、woodsさんは07オールスターで、私はVarunで下ることになりました。猿橋公園から四方津の民家までをコースとして出発です。
日本三大奇橋、猿橋にて

鳥沢は多くのパドラーで賑わっていました

この日の主役、Antonさん

もう一人の主役、水Oさんのプレイ。これで古希ですよ!

後半は10名の大部隊でダウンリバー
まずは小さな瀬を一つ超して猿橋に到着。ここでお互いに英語による自己紹介。猿橋は日本三大奇橋の一つだそうで、確かに川面からみるとなかなかすばらしい景観です。その後は何でもない瀬がいくつかありようやく鳥沢に到着。この日の大月水位は1.83、なんとか鳥沢ホールでプレイが楽しめる水量でした。それに時々雨もぱらついて、やや増える傾向にあったようです。ホールはすでに多くのカヤッカーで賑わっていました。我々の中ではwoodsさん、ヤリサさんが余裕で乗ってましたね、さすがです。ここでtoro5さんチーム3名が加わり、以降は計10名でのダウンリバーとなりました。核心部ではみんなでスカウト。Antonさんは最後のホールで捕まりましたが余裕で脱出。捕まったと言うより、遊びに行ったのかな?ほかの皆さんもスムースに通過。その後のゴルジュも全員すんなり通過。この日は以前感じた怖さがなく、水位のせいでしょうか。それともVarunのせいか、自分の経験値が上がったせいかな?
まあ、もう少し漕げるなという余裕がある感じでゴールに到着。皆さん、楽しんでいただけたようです。猿橋公園に戻り、着替えて解散。Antonさんを新宿駅に送り届けてから帰宅しました。
 

なお、今回の動画の音楽は、友人のAtsushi Miura氏のオリジナル曲です。これからもカヤック動画用に 新作を提供してくれるとのことなので、お楽しみに。


2011年11月1日火曜日

柿の種工房通信(1)


 このところいろいろ事情が重なり、週末も川に出られない日が続いています。そこで、カヤック模型制作について書いてみます。
 今年2月、ふとしたことで思いつき110スケールのカヤック模型の制作を始めました。これがなかなか面白くて次々に作り続け、今までに11艇が完成しました。我が家のガレージの隅を「柿の種工房」として使っています。チュペロというバードカービング用の木材を切ったり削ったりして作っていますが、はじめはノコギリ、カンナ、ナイフ、彫刻刀など手作業が中心でした。しかしだんだん電動工具に頼るようになり、この工具類がどんどん増えて置き場も困るようになってきました。何でも道具に頼ろうとする悪い癖はカヤックと同じですね。
柿の種工房、これでも撮影用に片付けました



上左から電動ノコ、丸ノコ、ジグソー、下左からサンダー2種、ルーター、グラインダー

なぜかすべてJacksonKayak! どうして?

 でもここまで作っていて、中身は少しずつは進歩してきています。グラブループははじめ黒いチューブ付き針金を曲げて取り付けただけだったのが、電線のコード部分を切って開いて釘で打ち付けるようになりました。そして今では船体にまず溝を掘り、そこに合わせた小さなフォーム材を釘で取り付けています。サイブレイスも、はじめは削り出しで形を作り、そこに針金を付けただけでした。その後小さな薄板部品を取り付けてよりリアルに見えるようになり、今では部品数を増やしてより精細に再現しています。ただ、シートとバックバンドはなかなか満足できる再現ができていません。材質、構造ともにまだまだ改良が必要です。
左が初期のグラブループ、右が最新作

サイブレイスも左から右へ進化しました

 塗装はずっと市販のラッカースプレーを使っていましたが、ミルク宇治金時号ではそうは行きませんでした。このためエアブラシに挑戦、なんとかあの色を再現できたかなと思っています。自分ではこの仕上がりに結構満足しています。



さて、現在制作中のこの2艇、何の船だかわかりますか?わかる方は相当の通ですね。来年は自分の船も作ってみようかなと思っています。そして理想の一艇ができれば Eric Jacksonに贈ろうかとも思っています。