2013年9月24日火曜日

嵐の吉野川ツアー~その②~増水と強風の大歩危の巻

9月15日夜間に台風18号が四国沖を通過。その後豊橋あたりに上陸したようです。もちろん吉野川も大増水。下名の水位は15日1.58-1.78だったのが、16日には3.82-3.63 となりました。このため16日は大歩危を漕ぐことになりました。

出発前の空はまだ怪しい感じでしたが、時間とともにどんどん良くなって行きました

この日も朝7時30分に宿を出て、途中Mさんと落ち合ってからスタートの豊永へ移動。すでにラフトも出発の準備をしていました。川を見ると水は汚くはないが濃い緑。早朝は少しぱらついていた雨もやんで薄日が差してきました。いよいよ出発です。
この日のテーマは二つ。まず一つは沈しないこと。Yararenger師匠に言わせると、ダウンリバー中の沈は禁忌であり、沈は技術で回避できるとのことです。沈しそうな時は船を自分の真下に持ってくれば沈しないはずだとのこと。ホントにそんなことが出来るのか?でも意識していれば違うかも。やってみようじゃありませんか。
二つ目はパドルに慣れること。これまでずっとフォームコア(内部に浮力を持ったブレード)のパドルを使っていましたが、フォームコアに頼ると良くないとさんざん師匠に言われていました。そこで今回はノーマルブレードのマーシャスパドルを持参しました。2-3年前から持ってはいたのですが、なんだか違和感があって1-2回しか使っていませんでした。今回は吉野川をこのパドルで乗り切れるか挑戦です。
まずは豊永からスタート。さすがに波が大きくいろいろハプニングありましたが全員通過。


ついで三段の瀬、でかい!どこを通っても激しそうですが、中央のグリーンが続いている部分をゆき、一番大きな波をうけて左に行くか、または右に突き抜けるか。まずはYararenger師匠がお手本。右に突き抜けてから左に戻ってます。メンバーも次々にクリアして行きます。そして私、右に突き抜けるつもりだったのですが、左に押し戻されてそのまま左岸のほうへ行ってしまいました。まあ沈はせず良しとしますかね。
三段の瀬、スケールが大きすぎて写真では迫力伝わりづらいです。
三段に吸い込まれて行くかめ吉さん、瀬がでかすぎてよくわかりませんね
三段にはいって行くよういちさん
三段を漕ぎ終えたかめ吉さん


そして岩原の瀬。昨年はここで痛恨の沈脱をしていますが、この日の水位では中央の巨大ホールは消えていて、なんと言うことのない瀬になっていました。もちろん全員クリア。その後の名もない瀬のところで大きなスタンディングウェーブが次々と現れ、めちゃ楽しい区間になってました。
さていよいよ国境の瀬。岸から見るとびびってしまいそうな大波が続いています。ラフトが木の葉のように翻弄されていました。でもYararenger師匠がゆくと、何事もなかったかの様にあっさり通過。ついでMさん。相変わらず挑戦的なルート。まず出だしのホールでサーフィン、次いで核心部でも差^フィン、と思ったら姿が消えた・・。しばらくして下流側から吐き出されてきました。いやぁ、いつもながらすごいっす。そしてメンバーも次々クリア。みんな途中から右岸側へ流されて行きます。Yararenger師匠は、入り口ですでに右過ぎだったと指摘していましたが、動画を見るとそれほどでもないような感じ。途中で寄せられているのですかね。それでも全員通過。

国境の出だしでサーフィンを試みるMさん。普通じゃないです。
国境の瀬に挑むあららさん
国境の瀬を行くMickyさん、この日も安定していました。さすが日本ランカー!

天気はどんどん良くなってきましたが、その後も名もないところで大きなウェーブ、そしてもとのトロ場では激しいボイル、さらには台風余波での強風にさらされながらなんとか進みました。特に風とボイルは激しくて瀬でもないところで沈させられそうになりましたが、何とか耐えて2時過ぎにはまんなかにゴール。

いや、楽しかったです。それに二つの課題もなんとか達成。去年よりはちょっとは進歩したかな。ご一緒頂いたみなさんも大満足で帰途につきました。


動画はこちらでご覧ください

2013年9月22日日曜日

嵐の吉野川ツアー ~その①~風雲の小歩危の巻


9月15日~16日はClass5吉野川ツアーに参加してきました。
数日前の予報では気温30度、晴天とのことだったので、持って行った装備は完全夏仕様。ところが前日あたりから雲行きが怪しくなり、台風18号が直撃しそうな情勢です。そういえば去年も大増水だったなぁ。さて、前夜14日に定宿の阿波池田ユースホステルに着いたのは22時頃。私以外のメンバーはすでにこの日、好天の大歩危を漕いで充実した表情でした。
あけて15日朝、起きてみるとしっかり雨が降ってます。しかもなんとなく肌寒い気温。TVでは、この日の午後から夜にかけ台風が四国~東海地方に上陸しそうだとのこと。そのため予定を早めて朝食を摂らずに7:30に出発。途中、神戸から参加のMさんと合流し一年ぶりの再会です。
雨はずっと降ってはいましたが、風雨はさほど強くはありませんでした。下名水位は1.58-1.78と、Yararenger師匠に言わせれば中途半端で難しい水位とのこと。
まずは鉄橋の瀬。迫力はあるが、難しい瀬ではありません。全員クリア。
次に森囲いの瀬。激しくはないが、浅くて沈すると怪我が多いようです。しかしさほど難しい感じもなく、Yararenger師匠の指示ルートを通って全員何事もなくクリア。

森囲いをゆくかめ吉さん、写真で見るより波は大きく迫力があります

二段の瀬。ここの核心部は上流から見えないのでちょっといやな感じですが、師匠の指示ルートを通ると何事もなくクリア。


二段の瀬を行くMickyさん、この日は沈ゼロを達成、SUGOI!

そしていよいよ大滝。今回の水位ではなかり巻きが強く、捕まればただでは出られそうもありません。Yararenger師匠の指示は、まず上段の右岸エディを取る事。そこから一旦川の中央部の小さなホールまで出て、その後右岸に戻って核心部で右岸脇のエディーにブーフ、というルート。右岸ベタを通ると右へのブーフが難しくなるからこのルートが最適との事です。ますは師匠がお手本。なるほど、何事もなかった様に目的地に到達。つづいてMさん。あれれ?真ん中行っているよ、と思うまもなくホールど真ん中へ吸い込まれて行く、というか突っ込んで行く!と、そのまんまホールでもみくちゃ。しばらく揉まれて出ませんでいたが、さすがのMさんも沈脱。パドル、人間、ボートの順に吐き出されて行きました・・・。これも見ていたメンバーはみんなビビってしまいました。上段のエディーはみんな取れたのですが、その後中央に出て行く勇気がなく、みんな右ベタを進んでしまいます。その結果よけい右エディーに入りづらくなり、結果中央ホールに吸い寄せられて行く・・。でも、なんとか皆さん無事通過。
大滝のホールに突っ込んで行ったMさん、そこまでやるか~!でもカッコ良すぎ!
大滝ホールをかわそうと格闘するあららさん
ホールに食われながらもなんとか切り抜けるよういちさん

そして次は最難関の曲り戸の瀬。この日は途中のブーフポイントにある岩からの返し波が大きく、とても難しそう。Yararenger師匠のお手本もちょっと失敗気味。二度目できれいに決まりました。
Mさんは一発目できれいにブーフ。奈落を行く選択しもあったのですが、私もブーフコースを狙ってみました。でも結果はトホホ。行き過ぎて岩の左を落ちてしまいました。落ちた時にがつんと来ましたが、事なきを得ました。ここを通ってしまうのは2回目だなぁ。まだまだ修行が足りませんのォ。それでも皆さんも無事通過です。
なんとかブーフポイントへたどり着こうとする私、でも通り過ぎてしましました
奈落へ突っ込むかめ吉さん

さて最後は鮎止の瀬。私も一応ここまで沈せず来られたので、ここも沈なしで通過するのが目標です。まずはYararenger師匠がお手本。やや左岸から入り、左からの横波をかわして右眼へ抜けるルート。この瀬は水位ではあまり変わらない様です。次いでMさん、イキナリ見せます。出だしの横長ホールでサーフィン!沈したらどうすんねんというところで魅せます。そして、沈しそうになりながらも耐えて核心部へ。難なく裁いて通過、やるなぁ~!完全に惚れました。大したモンです。
その後のSさんも完璧にクリア。みなさんも沈はありましたが無事通過。そして私、行くぞと気合いを入れたのでしたが、あっさり沈。左からの波であっけなく転びました。あとで画像を見ると、左から波が来る時に左ブレードを入れてますね。こりゃイカンです。右パドルで越えようと思っていたのですが、右ブレードを早く入れすぎたため、肝心の場所で左ブレードになってしまっていたのですね。いや、まだまだです。
鮎止一段目でのサーフィンで度肝を抜いて、その後もクリアのMさん。普通じゃないっす。

今年も鮎止を完漕したMickyさん、やるぅ~!
鮎止の私、そこで左パドルは無いでしょっ!

それでも雨の中、充実した一日を漕ぎきって全員無事ゴール。楽しかったです。終了後は讃岐うどんでビールを頂き、台風近づく宿へと戻りました。
なお、この日ヘルメットに仕込んだビデオ、パナソニック HX-A100が故障。蓋がきちんと閉まってなかったのかな?思っていた画像が得られず、編集動画はちょっと(いつにも増して)できが悪いですので悪しからず。


動画はこちらでご覧ください