11月17日はClass5西沢渓谷ツアーに行ってきました。
西沢渓谷は山梨県を流れる笛吹川の最上流部に位置する景勝地です。
朝5時前に家を出て8時に現地集合。現地と言ってもあくまでも車が行ける終点です。ここからカヤックと装備一式25Kg以上を持って5Kmほど山道を歩く必要があります。
この日の参加者はなんと私一人だけ。それに対してYararenger師匠とイマイ師範代がサポートしてくれます。なんて贅沢なツアー!ホント無理な企画をお願いして申し訳ありませんでした。
このツアーの概略は聞いていたので、なんとか楽にカヤックを運ぼうとハーモニーのカヤックキャリアを用意しました。ただしオリジナルのタイヤの直径は25cmと大きすぎてカヤックに入らないので、20cmのタイヤに付け替えました。ホームセンターで1個760円で売っているものがぴったりでした。
さて、ガイドのお二人はカヤックを背負って歩き、私はキャリアで引っ張っているので楽勝だんなと思っていたのですが・・・。時間が経つにつれ、次第に脚の疲労がたまってきました。休み休み歩いて、11時前には展望台に到着。早い昼食を摂り、今度はカヤックを担いで川に降ります。この急な下り坂が結構キツイ。しかも登山客がぞろぞろいてすれ違いながらの行程。もう少しで川に出るというところで両足が攣ってしまいました。こんなに体力がなかったのかとちょっとショック。
それでもなんとか河原に出てようやくスタートです。周囲では多くのハイカーが食事をしながら不思議そうな目でこちらを見ていました。
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こんな感じでひたすら5Kmの山道を上って行きます |
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スタートは食事中のハイカーに見られながらでした |
ごく浅い瀬を越えるとすぐ五段の滝です。三段目が落差5mくらい?でこの付近では一番高いようです。谷の向こうからはハイカー達が足を止めて見ています。まずはYararenger師匠がゆき、イマイ師範がゆき、そしていよいよ私。一段目、二段目は余裕でクリア。三段目にくると、ゲゲッ高い!でももう遅い、止まれません。そのまま落ちるしかありませんでした。着水するとプールの左端方向に走ってしまい、壁に激突して沈。ロールしようとしたところ、両足が攣って動けない!なんとか脱するとイマイ師範が素早くレスキューしてくれて事なきを得ました。しかしここはまだ小手調べの段階、この先大丈夫?不安もよぎりますが、ダブルガイドがいつもいてくれることで何とか先に進めました。
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5段の滝、この下の方でやられました |
その後もいっぱい滝やドロップがあり、どの順で何があったがよくわかりません。たぶん5m以上の滝が4つあり、そのうち3カ所で脱った事は確かです。でもすべてスムースなレスキューのおかげで無事生還しました。滝以外にも、スライダーやドロップが満載でどこをとっても楽しく得難い経験でした。
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ここでもやられました |
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Yararenger師匠はどのカットでも様になってます |
最後にあるボスキャラ竜神の滝。スカウティングした時は、あまりに高くてここを行くなんて信じられないくらいでした。それでもやれば出来るものですね。スタートしてからは、すべてが飛んで行くような、止まっているような。一瞬のような、永遠のような。昔TVであったタイムトンネルの中を浮遊している様なかんじですかね。まさに異次元の体験です。気づいたらここでもレスキューされてました。
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竜神の滝を行くイマイ師範代、カッチョイイ~!ここは2段目で、このすぐ上にも5mクラスの滝があります |
それでもなんとか4時前には川から上がれました。しかしその後も駐車場までは山道が3Kmほどあり、これがきつかった。というか、私の体力が消耗していてカヤックを持ち上げられません。情けないが、荷物の一部をイマイ師範代に持っていただきなんとかカヤックを担いで歩き出しました。しかしそれでも数百メートル上ったところで力尽きました。ホント恥ずかしいのですが、その後はYararenger師匠にカヤックを担いでもらい、身一つで最後の峠を越えました。ありがとうございました!最後はなんとか自力でカートでカヤックを引き駐車場へたどり着きました。ホントお二人には大変ご苦労かけてしまいました。でもこんな体験、普通出来ないですね。57歳の私が無事生還できたので、若い方には次回ぜひ参加してほしいものです。まさに異次元体験ですよ。
5時に帰路につきましたが、中央道の渋滞で家に着いたのは午後10時でした。17時間に及ぶトリップはようやく完結できました。
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駐車場前の土産物店になぜか閻魔様がいましたがスルー。ヘトヘトでしたがなんとか無事生還できました。 |
写真と違って、ビデオは迫力があります。
返信削除ほろ苦い思いもされたようですが、素晴らしい一日でしたね。
それにしても、カヤック装備一式25㎏を持って5㎞+3㎞の山道を歩くって想像しただけでスゴイ!
本物の滝だらけですね。本当に落差がすごい。
返信削除しかし桧枝岐のアレをやらずにコレをやりますか。
いつも謙遜されていますが、やっぱり仙人さんも相当な御仁ですよ。
とんぶりさん、コメントありがとうございます。行き帰りはホントきつかったですが、それ以上に素晴らしい経験ができました。今度はもっと体力目で準備してから挑戦してみたいです。
返信削除まつもとさん、落差は大きいですが檜枝岐より単純ですす。それにプロがレスキューしてくれるので安心感が違いますね。
返信削除先週の桧枝岐の時も柿の種仙人さんの西沢渓谷の話をしていました。 やっぱりカッヤクを担いでの山歩きはまだ無理なので体力を付けてからトライしたいです。
返信削除DOHAさん、体力と年齢の競走ですよ。早めに行っておいた方が良いと思います。五年後の自分には無理ですね。
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